2021年の夏、今年も暑かった!
我が家にエアコンなどは無く、毎年扇風機フル稼働で夏を耐え忍んできましたが、今年はとうとうポータブルクーラーを購入しました。クーラーの普及率について調べたところ、ほとんどの都府県で9割を超える一方で、私の住む北海道は約4割とのことです(ウェザーニュースHPより)。
幼少の頃、クーラーがあるお宅は大変珍しかった記憶がありますが、約4割とはいえ結構普及しているのですね!
さて、札幌の連続真夏日も1879年からの統計史上最長の記録を更新し、「全国で最高気温が一番高かったのは北海道」などのニュースを耳にし、全国の気温の変化はどうなっているのかを調べてみました。
下のグラフは、日本の年平均気温について1991〜2020年の30年平均値を基準値とし、基準値からの偏差をプロットしたものです。
年によりばらつきはありますが、一次近似すると(y = 0.0126x – 25.465:傾きが+0.0126℃/年)100年あたりで1.26℃上昇する傾向にあることがわかります。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。
このように気温が上昇している原因としては、人が活動することにより排出される温室効果ガスの量が増えていることによるものと考えられています。温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがありますが、化石燃料の燃焼などにより排出される二酸化炭素が最も大きな影響を与えているといえます。
二酸化炭素などの温室効果ガスは、赤外線を吸収し、再び放出する性質があります。このため、太陽からの光で暖められた地球の表面から地球の外に向かう赤外線の多くが、熱として大気に蓄積され再び地球の表面に戻ってきます。この戻ってきた赤外線が、地球の表面付近の大気を暖めます。このことを、温室効果と呼びます。
大気中の温室効果ガス濃度が上昇すると、温室効果が強まり地球の表面の気温が高くなります。
温室効果ガスの排出量を削減し、地球規模の異常気象などの気候変動問題に対応すべく、世界各国がさまざまな取組みを行っています。一方で、利害関係から国際的な取組みに参加することに消極的な国もあります。
私たちも、使っていない電化製品の電源は切る、短い距離の移動には徒歩や自転車にするなど身近なところから温室効果ガスの排出削減に取組むことができます。次の世代に負の遺産を残さないように、考えて行動していきたいと思います。