サプライチェーン排出量の算定・開示が出来たならば、次はサプライチェーン排出量の削減に取組みます。
一般的に、排出量の大きいカテゴリ(下図では、カテゴリ11)から削減対策を進めるのが効果的ですが、サプライヤーの協力が不可欠な場合もあり自社だけの対策では簡単に削減できないことが考えられます。このように算定しただけでは、削減取組の方針を立てることは難しい場合も多く想定されます。
このため、排出規模に加えて、例えば「削減に対する自社の関与度」等の切り口を加えることで、排出量データを多角的に分析することができます。
自社内での取組が中心となるカテゴリを短中期課題と設定し、サプライヤーの協力が不可欠なカテゴリを中長期課題と設定します。規模が大きく、取組みやすい右上に区分されたカテゴリから対策を練るなど、優先順位を付け出来るところから取組みを広げて、長期的に削減対策を実施ことで、効率的、効果的に実行することが可能となります。